天岩戸

スサノヲが出雲国へ降り立つ前の話で有名な話といえばアマテラスがスサノヲの諸行に耐えられずに天岩戸に引きこもってしまう事態だろう。

事の発端となったのは、そもそもスサノヲがある願望を抱いたためにである。父であるイザナギから海原の支配を命じられたスサノヲだったが、スサノヲはイザナミがいる黄泉の国へ行きたいと泣き叫び、天地に甚大な被害を与えてしまうという事態が発生してしまう。イザナギはそんなスサノヲを怒り『それならばこの国に住んではいけない』とスサノヲを追放してしまう。

スサノヲは、姉であるアマテラスに会ってから黄泉の国へ行こうと思い、彼女が統治する高天原へと向かう。すると山川が響動し、国土は皆震動したので、アマテラスはスサノヲが高天原を奪いにきたと思い、弓矢を構えて彼を迎える。

当然ながらそんな思惑などないスサノヲは潔白を晴らすために、宇気比・誓約をしようという。二神は天の安河を挟んで誓約を行った。

まず、アマテラスがスサノヲの持っている十束の剣を受け取って噛み砕き、吹き出した息の霧からタギリヒメ含めた、三柱の女神が生まれる。

次に、スサノヲがアマテラスの『八尺の勾玉の五百箇所のみすまるの珠』を受け取って噛み砕き、吹き出した息の霧からアメノオシホミミを含めた五柱の神が誕生する。

これにより、スサノヲは『我が心清く明し。故れ、我が生める子は、手弱女を得つ。』と勝利宣言をした。

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これにより身の潔白を証明したスサノヲは高天原に居座り、ここであまりにも傲慢で身勝手な行動を起こす。田の畔を壊して溝を埋めたり、御殿に糞を撒き散らしたりなどの狼藉は働いたたため、他の神々はアマテラスに苦情を言うのだが、『何か考えがあってのことなのだ』とスサノヲをかばう。

だがアマテラスが機屋で神に捧げる衣を織っていたとき、スサノヲが機屋の屋根に穴を開けて、皮を剥いだ馬を落とし入れたため、驚いた一人の天の服織女は梭(ひ)が陰部に刺さって死んでしまう。これによりアマテラスはスサノヲを怒り、天岩戸に引きこもってしまう。

高天原も葦原中国も闇となり、様々な禍が発生してしまう。

アマテラスが天岩戸に隠れて世の中が闇になる話は、日食を表すという解釈と、当時を過ぎて弱まった太陽の力が力を取り戻すことを表しているという解釈がある。

スサノヲが働いた乱暴はすべて農耕に関連したものであり、暴風雨などの災害を表すともされている。『大祓詞』ではこのスサノヲの行いを『天つ罪』としている。

世界が闇に落ち、このままではまずいと思った高天原にいた八百万の神々が点の安河の川原に集まり、対応を相談する。思金神の案により、様々な儀式を行い、常世の鶏を集めて鳴かせるなどを始める。

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鍛冶師の天津麻羅を探し、伊斯許理度売命に、天の安河の川上にある岩と鉱山の鉄とで、八咫鏡を作らせる。玉祖命に八尺の勾玉の五百箇のみすまるの珠(八尺瓊勾玉・やさかにのまがたま)を作らせ、天児屋命と太玉命を呼び、雄鹿の肩の骨とははかの木で占いをさせた。

賢木(さかき)を根ごと掘り起こし、枝に八尺瓊勾玉と八咫鏡と布帛をかけ、フトダマが御幣として奉げ持った。アメノコヤネが祝詞(のりと)を唱え、天手力雄神が岩戸の脇に隠れて立った。

天宇受賣命が岩戸の前に桶を伏せて踏み鳴らし、神憑りして胸をさらけ出し、裳の紐を陰部までおし下げて踊った。すると、高天原が鳴り轟くように八百万の神が一斉に笑った

これを聞いたアマテラスは訝しんで岩戸の扉を少し開けて『自分が岩戸にこもって闇になっているのに、なぜ、天宇受賣命は楽しそうに舞い、八百万の神は笑っているのか』と問うた。

天のうずめが『貴方様より貴い神が表れたので、喜んでいるのです』というと、天児屋命と太玉命がアマテラスに鏡を差し出した。鏡に映る自分の姿をその貴い神だと思ったアマテラスが、その姿をもっとよく見ようと岩戸を空けると、隠れていたアメノタヂカラオがその手を取って岩戸の外へ引きずり出した。

すぐにフトダマが注連縄を岩戸の入り口に張り、『もうこれ以上はいらないで下さい』といった。こうしてアマテラスが岩戸の外に出てくると、高天原・葦原中国も太陽の光を取り戻し、明るくなった。

事態が沈静化した後、八百万の神は相談して、スサノヲに罪を償うためのたくさんの品物を科し、髭と手足の爪を切って高天原から追放したのである。

初めはそこまで長い間滞在する気はなかったスサノヲだったが、高天原という神々の楽園でその悠々自適ともいえる環境での生活が気に入ってしまったからこそ、悪行を働き、それが度を越して過ぎてしまったのだ。

結果的にそんな彼の横暴な行いのせいで地上はおろか天までも壊滅の危機に瀕するという由々しき事件までに発展したため、追放というのは罪としては軽い気がするの筆者だけだろうか。

母に会いに行く前に寄った高天原、それも元々は姉であるアマテラスに会いたいがために来たというところもある。最初こそ自分の支配領域を占領しに着たのではと警戒したアマテラスだが、誓約を経て高天原に在留する許可を与え、悪行をしているスサノヲをかばう姿はやはり弟を思う姉の姿が良く理解できる。

しかしそんな姉の寛大な態度さえもスサノヲには届かず、最終的には仲違いをして分かれてしまったという結果になってしまい、スサノヲは心底後悔したのだろうか?

詳しいことは、この話を書いた作者本人だけだろう。